ハワイ島の火山が噴火したことでオアフ島やホノルルなどの観光地への影響は本当に大丈夫なのでしょうか。
蒸気爆発だと酸性雨が降る可能性もあるのだとか!
火山噴火でハワイのオアフ島などの観光地に酸性雨が降ることがあるのか、距離からも確認してみます!
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ハワイの観光地への影響は?火山噴火で酸性雨の可能性
アメリカの地質調査所(USGS)とハワイの火山観測所では、5月3日に噴火したハワイ島キラウエア火山のについて、噴火活動は5月11日(現地時間)も続いていて、今後は蒸気爆発が起こる可能性があると発表しています。
まだ「今後数週間のうちに」とされているので、いつ蒸気爆発が起きてもおかしくない状況です。
蒸気爆発は、火口内の溶岩湖の沈下が続いているために懸念されていて、この溶岩湖が地下水と接触してしまうと発生するといわれています。
もし、蒸気爆発が起きたら現在のキラウエア火山近辺の溶岩の影響だけでは済まされない事態になってきます。
数トンの重さのある岩石が蒸気爆発によって大量に吹き飛んでしまい、酸性の雲が上空に広がり、結果その雲から降る雨が「酸性雨」となって広い範囲に影響が出てくる可能性があるというのです。
3日に火山が噴火してから、溶岩や噴煙などの影響がオアフ島にあるのか様子を見ていました。現在のところはオアフ島で外を出歩かないように、とか空港が閉鎖されたりなどの影響は特に出ていないということでしたので、ハワイ旅行自体には影響は起きていません。
しかしもし「蒸気爆発」が起きて酸性雨が降るような事態になったら、さすがにハワイ全体がどうなってしまうのか心配が尽きません。
ハワイ島だけでなく、ホノルル・ワイキキがあるオアフ島に酸性雨が降る可能性はあるのでしょうか。
火山噴火で噴石や火山灰の距離や範囲はどれくらい?
噴火に伴う爆発にはいくつかあり、マグマ噴火(爆発)、水蒸気爆発、そしてマグマ水蒸気爆発という3種類に分けられます。
どれも噴火ですが、
・溶岩(マグマ)に溶け込んでいた水分が気体状態(水蒸気)となって起きるのがマグマ噴火
・水蒸気爆発はマグマの外にある水分が熱せられて起きる爆発で、
・マグマ水蒸気爆発は、同じくマグマの外にある水がマグマによって熱せられて起きるのですが、マグマが直接触れるためにマグマが水蒸気と一緒に吹き飛んでくるという違いがあります。
今回のキラウエア火山の懸念されている蒸気爆発というのは、この3種類の中では「マグマ水蒸気爆発」の可能性があるということでしょう。
地下水と溶岩湖のマグマが接触したら、大量の水蒸気とともにマグマも噴出されてしまいます。
恐れられている蒸気爆発が起きた場合、ハワイ島のキラウエア火山の周辺に大小さまざまな噴石が飛んでくる可能性があります。
噴石が飛ぶ範囲としては、日本の火山の場合小さいもので火口から10㎞離れたところまで風に吹かれて飛んでくる可能性があるようです。
火山灰はかなり範囲が広くなり、数十kmから時には数百km離れたところにまで広域にわたって降り、農作物の被害が起きたり飛行機のエンジントラブルなど影響をおよぼすことが出てきます。
1707年の富士山の宝永噴火では、100㎞離れている首都圏の東京にも火山灰が降ったと記録されています。
ハワイの観光地のオアフ島への酸性雨は大丈夫?
蒸気爆発がまだ起きていないキラウエア火山の噴火では、すでに溶岩が流れ出ていることで有毒ガスが出ていると報道されています。
すでに二酸化硫黄の濃度は安全な基準値を超えているということで、風が弱まって有毒ガスが混じった「ヴォッグ」と呼ばれる火山スモッグが発生すると呼吸器系の健康被害の恐れが出てきます。
その状態で雨が降ると「酸性雨」となり硫酸を帯びた雨が降ってくるといいます。
ということで、この酸性雨がオアフ島のホノルルやワイキキに降ってくる可能性はあるのでしょうか。
オアフ島では、南から風が吹いてくるとキラウエア火山のあるハワイ島方面からの影響を受けるので、「ヴォッグ」が観測されて空に、もやがかかったようにどんよりした状態になるようです。
今夏の噴火が起きる前にもハワイの住民は火山と共に暮らしているので、ホノルルでヴォッグが発生したら住民は外出を避けるようにしたり、部屋の窓を閉めて湿度を保つようにと対策しているのだそうです。
風向きによってすっきり穏やかな空気の時もあるようですが、南風で、風が弱いとヴォッグが上空に溜まりやすく、その状態で雨が降ると酸性雨となる可能性が高くなります。
いつでも酸性雨になるのではなく、風向きやその時の大気の状態の条件がすべて合ってしまった場合に酸性雨となる可能性があるということですね。
4~5日程度のハワイ旅行でホノルルを訪れる場合には、何の影響もなく良い天気のまま帰国できることもあるでしょうが、タイミングによってはちょうどヴォッグが発生していることもないとは言いきれません。
ハワイの観光地オアフ島に酸性雨が降った時の対策は?
酸性雨となって降ってしまったらどのようにして過ごせばよいのでしょうか。
まず、雨が降った時にそれが酸性雨となっているのかどうかの区別がつかないので、一応雨が降ったら気をつけておいた方が良さそうですね。
雨が降ったら「肌に触れない」「目に入らない」ようにするようにしましょう。
しかし、雨に濡れたからといってすぐに炎症が起きたりはしません。
また、オアフ島のホノルルはキラウエア火山からは直線にして350㎞とかなり離れていますので、そこまで大きく心配をする必要はなさそうです。
日本でも日常の雨の中には、時には濃度はごく弱いとしても酸性を帯びた雨も降ったりしています。
旅行で傘を持って行くのも荷物になると思うので、レインコートを準備しておいたり、もし降ったら現地で傘を買う、雨が止むまでは屋内で待機する、といった過ごし方でもよさそうです。
ハワイ州知事の声明では、ハワイ島の直接被害を受けている地域での緊急避難命令などの警戒を続けていますが、火山のあるハワイ島の空港2ヶ所も通常通り開港しているくらいなので、火山以外の観光については問題は起きていない、としています。
ハワイの観光地は酸性雨が降る?火山噴火でオアフ島は大丈夫?のまとめ
ハワイ州知事が大丈夫だと言っていても、やはり心配は尽きません。
それに万が一後になって「実はこんな影響が出ていた」なんて言われたら不安ですから、こちらとしてはいくら大丈夫と言っていても万全の準備はしておきたいものです。
そんなに心配ならハワイに行かなければいい話なのですが、もう旅行を申し込んである場合はキャンセルも簡単に出来ませんから、万が一の可能性も考えてホノルルに酸性雨が降るのかどうかということで見てきました。
ハワイに訪れる予定のある方は、旅行会社や最新ニュースで確認しておきましょう。
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