野菜の高騰はいつから始まるのでしょうか?
2018年の夏野菜は猛暑や豪雨の影響で価格の高騰は避けられそうにありません。
夏以降の予想や価格を調査してみました!
値上がりしやすいきゅうりやトマト、キャベツはどうやら早くやってきそうです。
高騰してしまったときの代替品や、安定の購入ルートも参考にしてみてくださいね。
Contents
野菜の高騰はなぜ起こる?値上がりしやすいのはどの種類?
2017年冬から2018年2月頃までにかけてはずいぶん野菜の価格が高騰し家計に大打撃を与え続けてきたのは、まだ記憶に新しいところです。
いわゆる葉物野菜が、今まで見たこともないような値をつけるようになり、もう誰も買えないんじゃないか…くらいまで高騰し続けました。
葉物野菜の代表的なキャベツ、レタス、白菜は値上がりが激しくて、キャベツは1玉498円と表示されていることもありました。それはもう二度見しますし、手は出せませんでした…。
冬に野菜が高騰したのは、主に9月から10月にかけての天候が主な原因でした。
何度も来る台風や大雨、例年にない低い気温が続くなど、9月に入ってから種をまいたり苗を植えたばかりの野菜たちが成長できず、出荷が遅れて12月~2月にかけて長く出荷量が大きく下回ってしまい価格にも影響が出ることとなりました。
ようやく3月、4月に春野菜が出荷できるようになって冬の野菜の高騰が収束したのです。
夏野菜の高騰はいつから始まる?2018年夏以降の予想は?
野菜は冬に高騰するだけではありません。夏の野菜も収穫量が少ないと価格が上がってしまうことが予想されます!
2017年は冬の野菜高騰ばかりが印象に残っていますが、実は夏にも同じく野菜の値上がりは起こっていました。
夏野菜が市場に出回って天候や気候の影響が見られるようになってくるのは8月後半です。
早いと8月中旬頃から徐々にキュウリやピーマン、トマトなどが値上がりしやすくなってきます。
原因は同じく梅雨が長引いたり天候不良の日照不足などの影響です。夏の場合は逆に猛暑が続きすぎたことでも野菜が育たず価格に影響が出てくることもあります。
※7月23日は東京で観測史上最高気温の40度を超えてしまいました!
今後の野菜の価格高騰は避けられないようですね…。
ほうれん草などは気温が上がりすぎると葉が変色したり溶けたような状態になるので、出荷量が下がってしまうのです。
2018年6月から8月にかけての気象庁の見通しは、平均気温はやや高くなるものの梅雨時期や夏の降水量は平年並みであると予想しています。
2018年6~8月の予想 | 平均気温 | 夏の降水量 | 梅雨の降水量 |
---|---|---|---|
北日本 | 平均並みか高い | 平均並み | 平均並み |
東日本 | 高い | 平均並み | 平均並み |
西日本 | 高い | 平均並み | 平均並み |
沖縄・奄美 | 高い | 平均並みか少ない | 平均並み |
気温が高くなるということで野菜が育つかどうか、というところでしょうか。
降水量は変わらなそうなので、雨による影響はあまりないかもしれません。
※追記!
7月下旬に入ってきて、降水量もかなり少ないので、酷暑に加えて水不足と西日本の豪雨の影響も懸念され始めています。
野菜の価格は間違いなく上がっていきそうです…。
きゅうりの価格高騰!2018年は早くやってくる?
7月後半に差し掛かり、すでにきゅうりの取引価格が高くなり始めています。
きゅうりの生産地と言えば、群馬県、埼玉県、福島県、宮崎県、千葉県が主な生産地で、生育に最適な気温は本来18~25度。暖かい気候でよく育つのだそうですが、25度なんていつのことだったか思い出せないくらい連日猛暑が続いています。
特に7月後半は東京の青梅市で史上最高気温の40度超えを記録、気温が高いことで知られる埼玉県北部の熊谷市では41.1度という信じられない暑さとなっています。
そのために福島県のきゅうりも取引価格が昨年に比べてすでに4割から5割高い1箱当たり2,500円~2,800円で取引されているとのこと。
このまま30度を超える日が続くとさらに出荷量は少なくなってしまうそうです。
7月後半時点では、まだスーパーで価格の異変を感じることはないのですが、今後は徐々に値上がりしていくでしょう。
個人的な話ですが、最近きゅうりを買いたいと思っているのに一向に出会えません…。
いつも品切れでどこにもないんです。
時間が遅かったこともあるのでしょうが、なぜかきゅうりだけは縁がないみたいで、きゅうり無しでポテトサラダや冷やし中華を作ることになってしまいます。
まだ手の出せる価格のうちにきゅうりを買っておきたいです!
野菜の高騰が始まったら!代替品や影響しない野菜で乗りきるコツ!
いつもスーパーで買い物をしていると、大体の底値や平均価格が分かってくるので、「この金額なら買うのは止めておこうかな」とか、「これはお買い得!2個買おう!」といったようにおおよその目安がついているのではないでしょうか。
そんな中、どれも予想より高くて手が出せないと、何にも買えなくなってしまいますね。
でも、できるだけ高すぎる野菜を買わなくても代用できる野菜や商品もあるので割り切って使ってみましょう。
根菜類は値段が変わりにくい
ジャガイモ、にんじん、大根など、土に埋まっている野菜は葉物野菜に比べると価格が大きく反動しません。
根菜類は野菜ではあるものの、意外と糖質も含まれていることが多いのでそればかりでは良くないかもしれませんが、高くて野菜に手を出せないくらいなのであれば根菜類を取り入れたメニューを作っていくと良いですね。
日持ちするものも多いので1週間分のストックにもなります。
冷凍野菜も使ってみる
いつもは新鮮野菜しか使ったことがなくても、野菜の高騰時には冷凍野菜も視野に入れてみましょう。
ほうれん草やブロッコリーなど、冷凍に向いている野菜は使うときも少量ずつ使えるのでやっぱり便利です。
子供のお弁当や、「ちょっと緑の物が欲しい」ときにも使いやすいですからね。ただし冷凍野菜は外国産の野菜が多いので、気になる人は産地をよく見極めて使ってみてください。
常備している乾物や缶詰を食卓のメインに
切干大根や高野豆腐、春雨、トマト缶や魚の缶詰なども季節を問わず価格は変わりません。
生野菜よりも干し野菜は栄養価も高くなるので健康面でも安心です。
イメージされる干し野菜のデメリットは、地味な料理になりやすいこと…。
煮物とかお醤油とかで、とにかく茶色い一品になると見た目にも味的にも地味なので子供受けしにくいところがありますね。
しかし、これも工夫次第で地味から抜け出すことも可能です!
切干大根はツナや少量のキュウリの千切りとあえてサラダ風にしてみたり、高野豆腐は牛乳や砂糖を染み込ませてオーブンで焼き上げてキャラメル風ケーキになったり!
おかずの一品とずれてしまいましたが、応用次第で地味料理から抜け出すことはできますよ。
野菜の高騰に左右されない安定の購入ルートはある?
スーパーの野菜は、日によって毎日価格が変わる、いわば時価のようなものですよね。
少しでも価格を抑えて買うことはできないのでしょうか。
●生協などの宅配サービスで野菜を購入する
生協では契約農家から直接仕入れていることもあるので、天候などの影響を受けにくい場所からの出荷であればスーパーの品よりも価格が抑えられていることもあります。
●近くの直売所で購入する
スーパーに出荷されるには少し形が良くなかったり小さかったりする品が無人で販売されていることもありますね。
生産者としても、「売れ残るよりは」という気持ちで良心的な価格で出してくれていることが多いので、ありがたく購入させてもらいましょう。
●朝早くスーパーに行って見切り品を購入する
安定して購入できるわけではありませんが、見切り品を利用するのもひとつの方法です。
購入したその日のうちに使えば食材としては傷みも進んでいませんし、前日の半額などで手に入れることができるので元が高くても何とかなります。
●ローソン100などの生鮮品売り場で購入する
108円で販売するために少量になって売られている商品は、意外にもスーパーよりお得だったりします。
スーパーで1玉398円だったキャベツが、コンビニでは小さめのキャベツ半分が108円で売られていることもありました。
少量にしておいて無駄なく使う方が結果的に使う金額は抑えられます。
野菜が値上がりしても使いたい!無駄なく使いきるコツ
普段なら1個まるごと買えるのに、野菜の高騰が始まると同じ価格でも半分のサイズになってしまったり、何だか小さい野菜ばかりになったりしてきます…。
値上がりした貴重な野菜を買ったなら、無駄なく最後まで使い切りたいですね!
いつもは捨ててしまう皮や外側の葉も、こういう時こそ使いたいです。
しかし皮まで食べるとなると、やはり気になるのは農薬や放射性物質の付着です。
皮など外側の物こそ栄養が豊富だと言われているのに、農薬が多くついているのも皮や外側の部分です。
ですので買ってきたら、汚れだけでなく人体に有害な化学物質もしっかり落として安全に食べきってしまいましょう。
大体の家庭に置いてある重曹を使っても農薬をある程度まで落とすことができますよ!
さらにしっかり落としておきたいなら、ベジシャワーというスプレータイプの野菜洗浄もあります。
これは成分は水なので泡立つ洗剤や漂白剤ではありません。
水のアルカリ度を高めた強アルカリ性の液体で、野菜に吹きかけるだけで農薬や放射性物質をマイナスイオンの力で剥がしてくれるという便利グッズです。
水につけておく必要がないので、水溶性の栄養素も逃さずに要らないものだけを落としてくれます。
高騰しやすい野菜の中でも、きゅうりやトマトは皮をむかずにそのまま食べるので、水で洗うだけよりベジシャワーを使うと小さな子供でも安心して食べられます!
野菜の高騰はいつから始まる?2018年夏以降の予想や価格を調査!のまとめ
突発的な台風が続いて発生したりしなければ、ある程度の野菜の高騰は抑えられると思いますが、高温になりすぎたり雨が続くようなら8月中旬以降にスーパーの野菜の価格が徐々に値上がりしてくるかもしれません。
夏野菜がお買い得な時に買っておいて自家製の干し野菜を作っておくなどしても良いですね。
スーパーの店頭には、その日の目玉商品があったりします。全部高い野菜ばかりではお客さんが行かなくなってしまうので、数量限定だったりもしますが目を引く商品を出してきます。
ずっと野菜が高いままではないので、消費者としてはそういう野菜も上手に選んで野菜高騰の時期を乗り切っていきたいですね。
【関連記事】野菜を無駄なく皮ごと使うために!
→■野菜についた農薬や放射性物質を簡単除去できる「ベジシャワー」