どですかでん(黒澤明監督映画)を無料動画で観たい!あらすじ感想も!

「どですかでん」は黒澤明監督初のカラー映画で、1970年に公開されました。
前作、赤ひげから5年後の作品です。

どですかでんを動画を最後までフルで無料視聴できる方法もご紹介します。

あらすじやキャストも確認してみました。

 

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映画「どですかでん」黒澤明監督作品のあらすじ

とある郊外の街の貧しい地域。

六ちゃんと呼ばれる少年は、学校にも行かず毎日近所の空き地に出かけては、他人には見えない市電(路面電車)を運転し、その電車の音を「どですかでん」という擬音で表現している。

当人は自分が運転手だと本気で信じ込んでいるようで、それを母親は、息子が精神に異常をきたしたと思い嘆くが、六ちゃんは母親の頭のほうがおかしいと考えている。

 

「どですかでん」の意味は?

六ちゃんが周りの目には見えない愛する電車を運転するときの走行する音です。

見えない帽子をかぶり、見えない部品を取り付け、「ぷしゅー」と言ってから走り始めます。

小学生に「電車バカ」と言われて石を投げられながらもまったく気にせず「どですかでん、どですかで~ん」と言いながら走り続けます。

 

映画「どですかでん」の作品情報

監督 黒澤明
脚本 黒澤明、小国英雄、橋本忍
製作 黒澤明、松江陽一
主演 頭師佳孝、菅井きん
映画公開日 1970年10月31日(昭和45年)
上映時間 140分カラー

 

映画「どですかでん」の出演者(キャスト)

六ちゃん(電車好きの少年)頭師佳孝
おくにさん(六ちゃんの母)菅井きん
乞食の父親 三谷昇
乞食の子供 川瀬裕之
沢上良太郎(ブラシ職人)三波伸介
沢上みさお(ブラシ職人の妻)楠侑子
島悠吉(足の悪い顔面神経症の男) 伴淳三郎
島悠吉の妻 丹下キヨ子
井河 日野道夫
野本 下川辰平
初太郎(土方の男)田中邦衛
良江 吉村実子
益夫 井川比佐志
たつ 沖山秀子
綿中京太 松村達雄
妻・おたね 辻伊万里
かつ子(内職をしている女性)山崎知子
岡部少年(酒の店員)亀谷雅彦
平さん 芥川比呂志
お蝶 奈良岡朋子
渋皮のむけた女 根岸明美
泥棒 小島三児
刑事 江角英明
絵描き 加藤和夫
小料理屋の女将 荒木道子
ウェイトレス 塩沢とき
レストランの主人 桑山正一
寿司屋のおやじ 寄山弘
屋台のおやじ 三井弘次
くまん蜂の吉 ジェリー藤尾
惣さん 谷村昌彦
たんばさん 渡辺篤
老人 藤原釜足
くまん蜂の女房 園佳也子
内儀さん 牧よし子、新村礼子
みさおに声をかける男 人見明、二瓶正也、江波多寛児

 

頭師佳孝(六ちゃん)のプロフィール

頭師佳孝(ずし よしたか)
生年月日 1955年3月19日
兄弟 5人の末弟 兄には頭師孝雄(俳優)

黒澤明監督の前作「赤ひげ」でおかゆを盗んで子ネズミと呼ばれた長次を演じていました。

赤ひげの中では7歳という設定でしたが実際には10歳。そして5年後の15歳に「どですかでん」に抜擢されています。

赤ひげでも十分に存在感を発揮し、名演技に心を打たれました。

それには黒澤監督も微笑んで撮影を見ていたのだそうです。

黒澤監督の作品にはこのほかに1990年「夢」にも出演しました。

 

菅井きん(六ちゃんの母)のプロフィール

生年月日 1926年2月28日~2018年8月10日(92歳)
本名 佐藤キミ子
出生地 東京府東京市牛込区(現・新宿区)
血液型 B型
女優活動 1951年~2010年
特技 三味線

黒澤監督作品にも脇役で多数出演しています。

・生きる
・悪い奴ほどよく眠る
・天国と地獄
・赤ひげ
と、本作のどですかでん。

 

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「酔いどれ天使」
「静かなる決闘」
「野良犬」
「醜聞」
「羅生門」
「白痴」
「生きる」
「七人の侍」
「生きものの記録」
「蜘蛛巣城」
「どん底」
「隠し砦の三悪人」
「悪い奴ほどよく眠る」
「用心棒」
「椿三十郎」
「天国と地獄」
「赤ひげ」
「どですかでん」
「影武者」
「乱」
「夢」
「八月の狂詩曲」
「まあだだよ」
※2018年10月調べ

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2018年8月18日

 

 

映画「どですかでん」を観た人の感想は?

タイトルからしてのほほん系かと思いきや、見どころ満載の重量級。
画面は色彩豊かで美術もかなり素敵。しかしそこで繰り広げられるのは、非常に生々しい人間の生活模様だ。
瓦礫の町で暮らす人たちは特に向上心を持っている訳ではなく、現状をひたすら生き抜いているだけなのだが、その有り様がダイナミックに描かれていて心を奪われる。
たくさんの強烈キャラと大胆な演出で見ごたえ十分な一本。

 

貧しい村落を舞台にした群像劇。病めるものや間違いを犯すものに対して、善意を働いても報われない。そんな世界観。閉鎖的な空間、簡易的な舞台セット、救いのない現実など、『ドッグ・ウィル』を彷彿とさせるものがあった。

 

物語で人を描くのではなくて、人そのものをみせてる
ここに映ってる人間は、最下層にいる設定ではあれど、事実僕らと変わりがないと気づかされる。これを観客への皮肉としては表現していない。彼らを受け止める眼差しで撮られた映像が、結果観客をも肯定する。優しい映画。

 

小さくて細やかなものに宿る、ものすごく大きな包容力。人間の愚かしさや小ささ、全部含めた愛らしさ。観終わったあと涙が溢れました。

 

冒頭は明るいほっこりとした色彩。明るい話かと思いきや、鉄道少年やアル中の親父など、頭のイカれた連中ばかり。
不器用ながらもコツコツと生活をしている。個人的には総じて暗闇ばかり感じてしまって、いい思いをしないというか。まだ暗い部分についていけない自分がいる。

 

黒澤明で唯一好きな映画。
疲れた時にみると心が安らぐ。
不確かな非人間的なものたちがうじゃうじゃとはいつくばる。
あぁ、生きるとはこのようなことだと思い知らせてくれる。
忘れてしまいそうな美しさを思い出さしてくれる。

 

どですかでん(映画)黒澤明監督作品を無料動画で観るには!あらすじ感想も!のまとめ

「どですかで~ん」と言いながら休まず空想の電車を走らせる六ちゃんが主人公のようですが、作品内では地域内に住む人物が登場します。

中でも車を住処にしていた子供がなんとも切ないです。

お腹を壊してげっそりした時の青ざめた顔は、カラーを楽しみ過ぎているのか青く塗られ過ぎてゾンビかと思いました…。
夢ばかり語る父に「そうだね」と返してあげるところも物悲しくなります。

 

普通なように見えて、癖のある人物が多すぎて不思議と見入ってしまいます。

スラム街のような場所にぼろぼろの家なのに、みんなその状況を受け入れて毎日を過ごしているので悲壮感のようなものは感じませんでした。

 

ぜひ「どですかでん」を最後まで楽しんでください!