映画「影武者」は1980年に公開された黒澤明監督の作品で、ジョージ・ルーカスも製作に加わりました。
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Contents
映画「影武者」黒澤明監督作品のあらすじ
天正元年、その勇猛を恐れられる武田信玄とその軍勢は、東三河で野田城を攻め落とそうとしていたが、ある夜、信玄は城内から狙撃され、上洛の野望叶わずして死す。
自己の死は秘匿し、幼い嫡孫（竹丸）が成長するまで3年は動かずに領地を固めてほしい、との遺言を託された信玄の弟武田信廉と重臣らは、信玄の死を内部にも明かさず、死刑寸前のところを信廉が拾ってきた、信玄に瓜二つの盗人を、信玄の影武者として立てることとする。
盗人は盗み癖を見せて逃げようとしたため一度は解任されるものの、信玄が死んだこと、かつその死が織田信長や徳川家康の間者にばれたところを目撃すると、以前対面した折に受けた信玄の威厳や、助命の恩義を思い出し、自ら影武者になることを重臣たちに土下座して願い出る。
信玄として屋敷へ戻った影武者は、嫡孫竹丸や側室たちとの対面を危ないところを見せながらも果たし、やがては評定の場においても信玄らしく振舞って収めるなど、予想以上の働きを見せていく。
しかし信玄の存命を疑う織田信長や徳川家康は、陽動作戦を展開しだす。
映画「影武者」の作品情報
監督 黒澤明
脚本 黒澤明、井手雅人
製作 黒澤明、田中友幸、フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカス
主演 仲代達矢
映画公開日 1980年4月26日（昭和55年）
上映時間 179分カラー
映画「影武者」のキャスト・俳優
武田信玄の影武者 仲代達矢
武田信廉（武田信玄の弟） 山崎努
諏訪勝頼（甲斐国の戦国大名） 萩原健一
土屋宗八郎 根津甚八
山縣昌景 大滝秀治
織田信長 隆大介
徳川家康 油井昌由樹
お津弥の方 桃井かおり
於ゆうの方 倍賞美津子
馬場信春 室田日出男
内藤昌豊 志浦隆之
跡部大炊助 清水紘治
原昌胤 清水のぼる
小山田信茂 山本亘
高坂弾正 杉森修平
武田竹丸 油井孝太
森蘭丸 山中康仁
竹丸付き老女 音羽久米子
丹羽長秀 山下哲夫
雨宮善二郎 阿藤海
托鉢僧 江幡高志
原甚五郎 島香裕
傀儡子 田辺年秋
温井平次 井口成人
塩売り 山口芳満
甘利おくら 金窪英一
信玄を狙撃した足軽 杉崎昭彦
友野又市 宮崎雄吾
泥武者 栗山雅嗣
酒井忠次 松井範雄
伝騎 矢吹二朗
石川数正 土信田泰史
映画「影武者」の織田信長役・隆大介さんのプロフィール
1980年公開のカラー映画で、有名な俳優や女優が多く出演されているのですが、中でも織田信長役の俳優は顔つきが何だか現代風な感じです。
失礼ながら名前も知らなかったのでどんな方なのか確認してみました。
本名 張 明男
生年月日 1957年2月14日
国籍 韓国
出身 東京都
学歴 東京都立大森高等学校卒業、横浜放送映画専門学校卒業（現 日本映画大学）
身長 187㎝
血液型 A型
黒澤明監督作品の中では、1977年「姿三四郎」に本名で別名義の「張 明男」で出演していました。
国籍は韓国ですが日本で育ち、俳優としてデビューしたのも日本で、国内のテレビドラマや邦画に数多く出演されています。
本作の「影武者」ではブルーリボン賞の新人賞を獲得しています。
影武者の公開当時で約23歳。その後も芸能活動を続け多くの作品に出演しています。
しかし、2015年3月に撮影のために訪れた台湾の入国審査の際、酒に酔って審査員に暴力をふるったとして逮捕されてしまいます。
罰金刑が言い渡され、被害者とも和解しましたが、当時所属していた事務所の投影マネージメントを契約解除されました。
事件から3年経った2018年、仕事に復帰しています。
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「續姿三四郎」
「虎の尾を踏む男達」
「わが青春に悔いなし」
「素晴らしき日曜日」
「酔いどれ天使」
「静かなる決闘」
「野良犬」
「醜聞」
「羅生門」
「白痴」
「生きる」
「七人の侍」
「生きものの記録」
「蜘蛛巣城」
「どん底」
「隠し砦の三悪人」
「悪い奴ほどよく眠る」
「用心棒」
「椿三十郎」
「天国と地獄」
「赤ひげ」
「どですかでん」
「影武者」
「乱」
「夢」
「八月の狂詩曲」
「まあだだよ」
※2018年9月調べ
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映画「影武者」を観た人の感想は？
織田信長「人間５０年、下天のうちをくらぶれば夢幻のごとくなり、一度生を受け、滅せぬもののあるべきか」
定番で申し訳ないですけど、やはりこの映画のセリフ引用はこれに尽きます
ラスト30分程のクライマックスとも言うべき長篠の戦いは本当に舌を巻くスケール感です
いかにも黒澤明監督ここにありというシーンで感動しました
姫路城・熊本城などで撮ってたりとか、
江戸時代の様子の感じとか、
信長の人間五十年とか、なんかすごく雰囲気があってものすごく良かった！
織田信長がものすごくカッコよかった！
山はどっしり構えて動かない、それを破って勝頼が動き出してしまったところは絶望しかなかったです。
長いと思って見たけど、かなり集中して見えました。
黒澤映画、後期の代表作の一つ。なのですが、これも痛快に面白いとは感じなかったかな。そういう作品でもないと思いますが。
この辺りの歴史を全然知らなかったのもよく無かったかなと思います。しかしながら改めて調べるとキャストが本当に豪華である。
去年大河の真田丸や武田信玄で鍛えられたので今観たらもっと面白く感じる事だろう。
当時の日本の興行記録を塗り替え、カンヌ映画祭グランプリ受賞作。
仲代達矢勿論好きです。しかしながら降板した勝新Ver.観てみたいものです。
娯楽映画の基礎を作ったとされる黒澤神としてはエンターテイメント性が薄い芸術映画だった。
しかし完璧にデザインされたカメラワーク、仲代達也のセリフなくとも伝わるパントマイム的演技から滲み出る喜怒哀楽と深遠を覗くような眼差しが凄まじかった。
画面の色の構成も、見せないことに拘った合戦シーンも、何もかも計算ずくめ。登場人物全員が武田信玄の影を追い、また影武者の影がどんどん濃くなる物語展開は重厚さを増していき、ラストには影が本物になったのか亡霊が乗り移ったのか様々な解釈が出来る閉じ方をするのが素晴らしい。
トップではなくただトップと顔が似ていたというだけで影武者にさせられた下賎の方に焦点が当てられているのが斬新でよかったです。いくら顔が同じと言えど、中身が違うのに人というのは同じ人間だと思い込んでしまう(馬、子供は別)ということは、人はより内面よりも外面を重視しがちということなのでしょうか。
影武者(映画) 黒澤明監督作品を無料動画で観るには！キャストやあらすじ感想も！のまとめ
仲代達矢さん主演の影武者は、当初は勝新太郎さんが主演を務める予定でした。
しかし勝新太郎さんと黒澤監督が言い合いになり降板することになってしまったのだとか。
確かに勝新太郎さんバージョンの「影武者」もどんな出来になるのか気になりますが、今の「影武者」は仲代達矢さんあっての作品になっているのだろうと思います。
ぜひ映画「影武者」を自宅やスマホで最後まで楽しんでください！
