どん底(映画)黒澤明監督作品の動画を無料で視聴したい!あらすじ感想は?

黒澤明監督作品の映画「どん底」の動画を無料で視聴できる方法を確認してみました。

映画「どん底」は1957年の黒澤明監督と三船敏郎さん出演のお馴染みコンビのモノクロ映画作品です。

あらすじや観た人の感想もご紹介します!

 

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映画「どん底」黒澤明監督作品の動画を無料で視聴するには?

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「姿三四郎」
「一番美しく」
「續姿三四郎」
「虎の尾を踏む男達」
「わが青春に悔いなし」
「素晴らしき日曜日」
「酔いどれ天使」
「静かなる決闘」
「野良犬」
「醜聞」
「羅生門」
「白痴」
「生きる」
「七人の侍」
「生きものの記録」
「蜘蛛巣城」
「どん底」
「隠し砦の三悪人」
「悪い奴ほどよく眠る」
「用心棒」
「椿三十郎」
「天国と地獄」
「赤ひげ」
「どですかでん」
「影武者」
「乱」
「夢」
「八月の狂詩曲」
「まあだだよ」
※2018年9月調べ

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2018年8月18日

 

 

映画「どん底」1957年黒澤明監督作品のあらすじ

江戸の場末、崖に囲まれた陽の当たらない所に、傾きかけた棟割長屋がある。長屋には人生のどん底にいる人間たちが暮らしている。

遊び人の喜三郎、殿様と呼ばれる御家人の成れの果て、桶屋の辰、飴売りのお滝、アル中の役者、年中叱言を言っている鋳掛屋の留吉、寝たきりのその女房、夢想にふける夜鷹のおせん、喧嘩っ早い泥棒の捨吉が住んでいた。この人たちは外見の惨めさに反して、自堕落で楽天的な雰囲気があった。

 

ある日、お遍路の嘉平が舞い込んでくる。嘉平は寝たきりの留吉の女房に来世の安らぎを説き、役者にはアル中を治す寺を教え、慈悲深いが暗い過去を持つ嘉平の言動に長屋の雰囲気も変わっていく。

一方、捨吉は大家の女房・お杉と妹のかよと関係を結んでいたが、かよにぞっこんだった捨吉は、嘉平からここから逃げるように勧められるも、なかなか決心できずにいた。

そんな捨吉の心変わりを知ったお杉は、かよを折檻、それで長屋の住民が駆け付けて騒動となる。逆上した捨吉は大家の六兵衛突き飛ばし、誤って殺してしまう。それを見たかよは、姉と捨吉が共謀して六兵衛を殺したと叫び、捨吉とお杉はお縄となる。その騒ぎの中で嘉平は姿を消した。

 

長屋はいつものように酒と博奕に明け暮れ、駕籠かきを加えて馬鹿囃子になる。そこへ殿さまが駈け込んでくる。役者が首を吊って死んだという。喜三郎は「せっかくの踊りをぶち壊しやがって」と吐き捨てる。

 

映画「どん底」(1957年)の作品情報

 

監督 黒澤明
脚本 黒澤明、小国英雄
製作 黒澤明
主演 三船敏郎
映画公開日 1957年9月17日(昭和32年)
上映時間 125分モノクロ

 

映画「どん底」1957年黒澤明監督作品を観た感想は?

マジどん底。観終わったあとそう呟きたくなる。なんとかして得た金はすぐ酒かバクチで溶かす、金がなければ寝るか人にたかる、真面目に働く人をバカにして足を引っ張る。そんな男が数人。昔の(多分美化された)思い出にすがるヒス女。どん底だ。

 

長屋に表れた一人の老人はさながら仏陀そのものであった。黒澤なりにゴーリキーの戯曲を日本でアレンジした結果なのだろうけど、左卜全演じる彼は見ている僕を励ましてくれているようだった。少し大袈裟かもしれないけど、長屋がこの世界の縮図としたら、彼はそんなどん底の世界で信じたい綺麗事そのものなのだ。そして彼が去った後の長屋の様は悲惨極まりなく、でもこれでよかったのかもなとも思える。暗い話のはずなのに不思議な諦念というか、そんなものがありました。

 

映画には奇跡といってもおおげさではないシーンが、時よりある。それは奇跡ではなく、間違いなく狙って撮影されたシーンのはずなのだ。そうだとしても奇跡は奇跡にちがいない。この映画の奇跡は、たとえば、集落の中庭に起こるつむじ風。そのつむじ風は、とても作り物には見えない。素晴らしい。たとえば、三船敏郎と山田五十鈴の長尺のシーン。戦争がなければ、山中貞雄が生きていれば、山中貞雄が撮ったかもしれないと思わせるシーン。素晴らしいシーンだと思う。たとえば、左卜全(巡礼者)が三船敏郎(泥棒)をさとすシーン。名優 三船敏郎が霞むほど、左卜全が素晴らしい。この映画には素晴らしいシーンがまだまだあるように思う。

 

ラスト、よかったな
生きて死ぬ
人の人生とはなんぞや
て、ちょっと考えちゃうよな

 

舞台は江戸時代の貧民街のような長屋のみ。時代劇なのにチャンバラが一度も出てこないが、超個性派の昭和の役者の芝居を堪能できる。
ちなみに本作の主役は三船敏郎や山田五十鈴というよりは左卜全。こんな凄い役者が存在していたという事実が驚異である。

 

最後のセリフがどん底の極み的にビシッと決まっててしびれました。
黒澤さん、かっこよすぎです。

 

金切り声やどん底っぷりに疲れもするが最後の酔っ払いのセッションはよかった。山田五十鈴、左卜全始め役者の演技が光る。

 

映画「どん底」出演の左卜全のプロフィール

感想の中でも評価の高い「左卜全」さんについて確認してみました。

まず読み方を知りませんでした…。

声に出さなくても頭の中で「さとぜん」さんと勝手に読んでいましたがきっと違うだろうなと思いつつ。

確認してみたら左卜全(ひだり ぼくぜん)さんでした。

これからは心の声での読み方も訂正します。

 

【左卜全のプロフィール】

本名 三ヶ島 一郎(みかじまいちろう)
別名義 三ヶ島 天晴(みかじまあっぱれ)
生年月日 1894年2月20日~1971年5月26日(77歳)
出生地 埼玉県入間郡小手指村北野
配偶者 小暮糸

1935年(41歳)の頃に左足に「突発性脱疽」という皮膚が壊死してしまう病気にかかってしまい、病院では足を切断することを勧められていました。

しかし俳優の仕事を天職だと考えていたため切断はしないで激痛をともなう状態のまま生涯を送りました。
松葉杖を移動に使っていましたが、撮影時だけは使わないようにしていたそうです。

とはいえ別のエピソードでは、俳優仲間とプライベートでバスに乗り遅れそうなときには松葉杖を小脇に抱えて猛ダッシュしていて、仲間が追いつけないほど早かったという話もあります。

 

また、楽屋では摘んだ薬草を干していたり怪しげな薬草を煎じたものが入っているという水筒を持ち込んでいたり、服装はいつもよれよれのもんぺ姿、そして自宅には「若返り回転機」というベッドのような機械をもっていたということで周囲からは変わり者と噂されていました。

 

そんな左卜全さんは1946年(52歳)の時に37歳の遠い親戚だった小暮糸さんと結婚されています。

夫婦仲はとても良く、左卜全さんが外出する際は必ず一緒に同行し、撮影所にも妻の糸さんは付き添っていたそうです。

 

どん底(映画)黒澤明監督作品の動画を無料で視聴したい!あらすじ感想は?のまとめ

映画公開から半世紀以上経った今でも映画が観られていて、俳優陣の演技を評価され続けているということがすごいですね。

 

個人的には白黒映画というものに慣れていなかったので、若干観るのに抵抗がありました。

しかし実際に黒澤監督のモノクロ映画を見てみたら、カラーかどうかは違和感を感じないままに観終わってしまいました。

それも白と黒だけでどのように魅せるのか、という黒澤監督の綿密な戦術があってのことなのかもしれません。

 

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