蜘蛛巣城(映画)を無料動画でフル視聴する方法！ロケ地や矢の撮影方法は？

映画「蜘蛛巣城」は1957年に公開された黒澤明監督作品のモノクロ映画です。

戦国時代を背景に作られた作品で、主人公の三船敏郎さん演じる鷲津武時がラストに無数の矢を浴びるシーンでも知られています。

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映画「蜘蛛巣城」の動画を無料視聴することはできる？

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黒澤明監督作品「蜘蛛巣城」のあらすじ！

戦国時代、蜘蛛巣城の城主・国春に仕える鷲津武時は謎の老婆の予言を聞く。それによれば武時はやがて城主になれるという。

もとより権力欲の強い武時は妻の勧めも手伝い君主を殺害、城主に収まる。

また疑心暗鬼から盟友の親子をも手にかける。君主と親友を殺害した武時は、次第に妄想に取り憑かれていく。そんな時、隣国から軍勢がなだれこんでくる。

先手の将は武時に君主殺しの濡れ衣を着せられた軍師だった・・・。

シェイクスピアの「マクベス」を戦国時代に翻案。原作の持つ弱肉強食の凄まじい世界観と噛み合って強烈な物語になった。

能様式を取り入れた演技、巨大なオープン・セットによる鉄壁の蜘蛛巣城が雰囲気を醸し出す。

「蜘蛛巣城」の元となったシェイクスピアのマクベスとは

1606年にウィリアム・シェイクスピアによって書かれた演劇のための脚本（戯曲）です。

マクベスという人物が主君を殺して王位を奪い、暴政を行ったとしてかなりの悪者扱いですがマクベスは実在した人物でした。

実際のマクベスは戯曲のような暴君ではなく、主君を殺したあとは17年にわたり自身が王位について統治の実績もあげたのだそうです。

この戯曲のマクベスのストーリーを戦国時代に置き換えて作られたのが蜘蛛巣城です。

「蜘蛛巣城」ラストの矢の撮影方法は？

三船敏郎さんが最後のシーンで矢の集中砲火を浴びるシーンは当時CGもない中で大きく話題になりました。

今でも蜘蛛巣城と言えば三船敏郎さんの矢のシーンを思い浮かべる人も多いでしょう。

首を貫通した矢の撮影方法はもちろん本物ではなくトリックでした。

その撮影の仕方はまず三船敏郎さんの前で矢を放ったシーンを撮影し、偶然首の部分と重なる矢を使ってフィルムをカットしています。

そしてあらかじめ首に矢が刺さった状態の三船敏郎さんのショットをつなぎ合わせています。

アナログなやり方ですが、このフィルムを手作業で繋ぎ合わせたところでシーンが若干ぶれるというのも矢が刺さった衝撃のような効果を生み出しています。

そして三船敏郎さんの前に無数の矢が飛んでくるシーンは、望遠レンズを使って撮影することで距離があっても密接しているような映像になります。

逆に前後の距離を広げたい場合は広角レンズを使うことでより遠くに見せることができます。

とはいえ本物の矢を使っていましたので、普通の撮影ではありえないほどに近距離に矢が刺さっているラストシーンは三船敏郎さんも本当に命の危険を感じるレベルで、撮影が終わると黒澤監督に「俺を殺す気か！」と言い寄ったのだそうです。

そして撮影が終わり自宅でお酒を飲んでいたときにもこのシーンを思い出し、腹が立ってきて散弾銃を持って黒澤監督の家まで押しかけたそうで、伝説として東宝では語り継がれているのだとか。

相当な恐怖を感じていたのでしょうね…。

蜘蛛巣城のロケ地はどこ？

蜘蛛巣城を目指す途中に嵐にあって迷ってしまう「蜘蛛手の森」のロケ地は奈良県の春日奥山で撮影されました。

そして蜘蛛巣城は富士山2合目で静岡県御殿場市に位置する太郎坊にセットが造られました。

火山灰地であったために足場が悪く、ブルドーザーを使用して本格的に土台から組んで建てられたのだそうです。

この蜘蛛巣城は天気のいい日には御殿場市街から見えるほど大きなものとなりました。

それから門の内側は東京世田谷区の東宝撮影所近くの農場で、室内の撮影は東京のスタジオで行われています。

「蜘蛛巣城」映画作品情報

監督 黒澤明
製作 黒澤明、本木荘二郎
脚本 小国英雄、橋本忍、菊島隆三、黒澤明
原作 マクベス（ウィリアム・シェイクスピア）
撮影 中井朝一
美術 村木与四郎
録音 矢野口文雄
照明 岸田九一郎
美術監修 江崎孝坪
音楽 佐藤勝
監督助手 野長瀬三摩地
主演　三船敏郎
映画公開日　1957年1月15日（昭和32年）
上映時間　110分モノクロ

「蜘蛛巣城」キャスト・俳優

鷲津武時 役…三船敏郎
鷲津浅茅 役…山田五十鈴
小田倉則保 役…志村喬
三木義照 役…久保明
都築国丸 役…太刀川洋一
三木義明 役…千秋実
都築国春 役…佐々木孝丸
鷲津の郎党A 役…清水元
武将A 役…高堂国典
鷲津の親兵A 役…上田吉二郎
老女 役…三好栄子
物の怪の妖婆 役…浪花千栄子
武将B 役…富田仲次郎
鷲津の郎党B 役…藤木悠
鷲津の親兵B 役…堺左千夫
鷲津の郎党C 役…大友伸
鷲津の郎党D、役…伝令、騎馬の伝令 土屋嘉男（3役）
武将C 役…稲葉義男
三木の郎党A 役…笈川武夫
鷲津の親兵C 役…谷晃
鷲津の親兵D 役…沢村いき雄
鷲津の郎党E 役…佐田豊
三木の郎党B 役…恩田清二郎
武将D 役…高木新平
武将E 役…増田正雄
鷲津の郎党F役… 浅野光雄
都築の使武者A 役…井上昭文
都築の使武者B 役…小池朝雄
都築警護の武士A 役…加藤武
都築警護の武士B 役…高木均
都築警護の武士C 役…樋口廸也

「蜘蛛巣城」主演・三船敏郎のプロフィール

生まれは中国ですが国籍は日本人で、昭和22年にデビュー。
酔いどれ天使はデビュー翌年の出演となり、黒澤明監督の映画には15本もの作品に主演で登場しました。

黒澤監督が世界的に有名になると同時に、三船敏郎さんも国際的スターとなり、「世界のミフネ」などと呼ばれて世界中の映画関係者に影響を与えました。
志村喬さんとは合計51本の映画で共演していて、志村夫妻のことを実の親のように慕っていました。

蜘蛛巣城(映画)を無料動画でフル視聴する方法！ロケ地や矢の撮影方法は？のまとめ

黒澤監督の代表的な作品の一つですから、まだ見ていない人も、もう一度見ておきたい人もぜひ動画で視聴してみてくださいね。

素人でも1957年当時にこの映画が公開されたということはすごいことだったなと分かります。

現代の技術を使えたなら、黒澤監督はどのような映画を作っていたのだろうかと妄想も膨らんでしまいますね。

ぜひ蜘蛛巣城を最後まで楽しんでください！