黒澤明監督作品の映画「白痴」(はくち)の動画を無料で視聴できる方法についてご紹介します。
映画「白痴」はロシアのドエトフスキーの小説が原作となっていて、森雅之さんを中心に、三船敏郎さん、原節子さん、久我美子さんの恋愛の愛憎劇です。
あらすじやキャストについても見ていきましょう~。
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映画「白痴」の出演俳優・キャスト
那須妙子(ナスターシャ)役 原節子亀田欽司(ムイシュキン公爵)役 森雅之
赤間伝吉(ロゴージン)役 三船敏郎
大野綾子 (アグラーヤ)役 久我美子
大野(エパンチン将軍)役、綾子の父 志村喬
大野里子(リザヴェータ夫人)役 綾子の母 東山千栄子
大野範子(アレクサンドラ)役 綾子の姉 文谷千代子
香山睦(ガーニャ)役 千秋実
香山順平(イヴォルギン将軍)役 高堂国典
香山の母(イヴォルギン夫人)役 三好栄子
香山孝子(ワーリャ)役 千石規子
香山薫(コーリャ)役 井上大助
軽部(レーベジェフ)役 左卜全
東畑(トーツキイ)役 柳永二郎
映画「白痴」のあらすじ
亀田(森雅之)は、戦争で人違いで戦犯として処刑されそうになった過去があり、その後遺症で癲癇(てんかん)の白痴になってしまいました。
北海道へ帰る青函連絡船の中で赤間(三船敏郎)と出会います。
白痴になった亀田は純粋な心を持つようになり、人を疑わず、嘘もつけず、じっと見つめる目で相手の不幸にも共感して涙を流してしまう人物です。
純粋な亀田に赤間は興味を持ち友達になります。
二人が札幌について歩いているときに、何気なく貼られたポスターにくぎ付けになる亀田。
そこに載っていたのは原節子演じる那須妙子でした。
ポスターをじーっと見つめている亀田の目には涙が。
「綺麗ですね。しかし、何だかこの顔を見ていると胸が痛くなる」
多分、この人はとても不幸せな人なのでしょう。と涙を拭く姿に赤間は、生まれたての羊を見ているように優しい気持ちになる、と言います。
那須妙子に好意を抱いている赤間に、亀田の純粋な目が自分のことを理解してくれる、と恋心のような感情を持つ那須妙子、同じく亀田の純粋な心に葛藤しながらも惹かれる大野綾子(久我美子)との展開が繰り広げられていきます。
那須妙子が好きなのは亀田なのだと知った赤間も、亀田に対し敵対心を持ちますが、やっぱり亀田と話をすると無垢な亀田に優しい気持ちも出てきてしまう。
そんな赤間のとった行動は…。
映画「白痴」の作品情報
脚本 黒澤明、久板栄二郎
製作 小出孝
主演 森雅之、原節子
映画公開日 1950年8月26日(昭和25年)
上映時間 166分モノクロ
この映画は、本来オリジナル版として4時間26分という超大作でした。
黒澤監督がドエトフスキーの「白痴」に強い思い入れがあったということから映画化された作品。
映画の中では当時の札幌の様子も観ることができます。
しかし配給会社などとの関係で短縮せざるを得なくなり、第一部は93分、第二部は73分となり、全部で100分がカットされるという事態になってしまいました。
その代わりに冒頭では背景を文章で紹介したり、途中ナレーションで捕捉されたりしていますが、166分では理解しきれないと思う人もいます。
いつかオリジナル版が世の中に出ることも期待され続けていますが、現代となってもいまだにオリジナル版は観ることができないようです。
白痴(はくち)は放送禁止用語?
現代では「白痴」という言葉は使われていません。
知的障害者を意味していて、差別用語だとも言われています。
本来の意味としては、
精神遅滞のなかで最も重い型で,WHOの国際疾病分類の最重度精神遅滞に相当する。全精神遅滞の約5%を占める。知能指数(IQ)は20以下で,2,3歳の知能しかない。言語の習得も不完全で,食事,排便,月経の処理など,生活のすべてに介助を必要とする。社会的に自立することはまったく不可能で,行動異常がみられることも多い。
ということなので、劇中での亀田は考え方や癲癇(てんかん)がたまにあるという程度でこれには当てはまらないですね。
映画の中では亀田がなぜそうなったのか、自分でも戦犯として人違いで捕まって処刑される直前で助かったことを知っていて説明していますし、「だからちょっと変なんだ」と言っています。
映画「白痴」を観た人の感想
良かった、悪かったと意見が分かれる作品です。
しかし良くないと批評している人も、役者の迫真のある演技や他の作品では渋い演技で定評のある森雅之が見事に白痴の青年を演じていたこと、1951年という時代なのにもかかわらず斬新な構図で映画が撮影されているところでは概ね評価は高かったようです。
●綾子役の久我美子さんのキャラクターが可愛かった。
●香山荘が空間だけでなく音でも描かれる構図が素晴らしい。
●原節子の目力が凄い。三船敏郎のウインクもかっこいい。
●森雅之の熱演が完ぺきだった。
●お店のガラス棚越しに映る顔とナイフの構図が秀逸。
●緊張感の演出が素晴らしいと思った。
●すべては最後の「白痴だったのは私だわ」の一言のための前置き。
良くなかったと思う意見…
●長くて何を言いたいのかよく分からなかった。
●登場人物の価値観に強化案出来ないからか、よさが分からなかった。
●カットが多いためか話が繋がっていなくて分かりにくい。
映画「白痴」の動画を無料視聴する方法はある?
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【U-NEXTで観られる黒澤明監督作品】
「姿三四郎」
「一番美しく」
「續姿三四郎」
「虎の尾を踏む男達」
「わが青春に悔いなし」
「素晴らしき日曜日」
「酔いどれ天使」
「静かなる決闘」
「野良犬」
「醜聞」
「羅生門」
「白痴」
「生きる」
「七人の侍」
「生きものの記録」
「蜘蛛巣城」
「どん底」
「隠し砦の三悪人」
「悪い奴ほどよく眠る」
「用心棒」
「椿三十郎」
「天国と地獄」
「赤ひげ」
「どですかでん」
「影武者」
「乱」
「夢」
「八月の狂詩曲」
「まあだだよ」
※2018年9月調べ
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