「子供に英語を習わせたい」そう考える親御さんは非常に多いです。でも、実際に英語教室や英会話スクールに子供を通わせるのって、うちの子にもできるのかな?と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
子供を英語教室に入れたいと思った時には、必ずグループ学習か個別学習かを確認し、子供の性格や適性を確認することで、どのようにしたら英語力が伸びるのか、楽しく学習ができるのかが判断できるようになります。
ここでは、筆者の体験から、英語教室に向いている子、向いていない子について解説いたします。
英語教室(英会話スクール)ってどんなところ?
子供は誰でも言語を習得する力が備わっているものです。しかし、英語教室に通えば英語が話せるようになるわけではありません。
英語教室にはグループ指導と個別指導があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。また、外国人指導者か日本人指導者かにもよって大きく違ってきます。
<グループ指導のメリットとデメリット>
グループ指導とは先生1人に対して複数人の生徒が学習するスタイルです。
このスタイルのメリットはお友達と楽しく遊ぶように英語学習ができること、そして、英語がわからなくても周りを見ながら状況判断をして問題に取り組む事ができます。
しかし、グループ内で英語力の差がある場合はデメリットの方が大きくなります。
例えば、周りが自分のレベルよりも低い場合、分かっていることを周りに合わせて復習する事が増えたり、クラス内での取り組み(工作やゲームなど)でも助ける側に立つことが多く、なかなか英語力が伸びないという事にもなりかねません。
逆に、周りが自分よりもレベルが高い場合、何をするにも周りをみて判断する癖がつきやすく、先生が英語で説明していてもお友達の行動に気を取られがちになってしまう事があります。
また、発言なども英語が得意なお友達の方が多くなり、同じ月謝を払っているのに他の子よりも発言数が少なく、英語が伸びない可能性があります。
<個別指導のメリットとデメリット>
個別指導は先生1人に対して生徒が1人という学習スタイルです。このスタイルのメリットは、子供の能力に応じて学習が進んでいく所です。得意な所はどんどん伸ばし、苦手な所は何度も復習してもらう事ができます。
しかし、1対1でじっくり学習する事から、先生の技量にとても左右されます。相性が合わない場合はなかなか「先生を交代してください」と言いにくい事もあるでしょう。たくさんのお友達と楽しく学びたい子供にとっては、楽しくない英語学習になってしまう可能性があります。
子供の性格を見極める
では、自分の子供はどのタイプになるでしょうか?
- グループでいる時は常に前の方にいる。または後ろで様子をうかがっている。
- 何か工作をする時など、お友達のまねをすることが多い。
- 英語力は同じ年の子供よりも高い。または低い。
- 何事に対しても学習速度は速い。または、遅い。
- おしゃべりが好き。または、嫌い。
- 外国人が好き。または怖いと感じる。
これらを踏まえて、もし英語教室に通わせたら子供がどのように学習できるかを想像してみましょう。
- 英語が好きで、みんなの前でお手本になる事や先頭に立つのが好きな為、英語教室のグループ指導で楽しく学習ができそう。
- 何事も怖がるタイプだから、英語教室に入れるよりも家庭教師の先生と1対1で家でゆっくり学習したほうが伸びそう。
- 英語が得意だけれど、恥ずかしがり屋で一人で静かに勉強するほうが好きなので英語教室には通わずに、親と一緒に家庭学習から始めてみよう。
このように、一人ひとりの性格や学習スタイルを必ず考えてみましょう。
日本人講師と外国人講師
英語を習うなら外国人講師が良いという漠然とした考え方は、実は子供の英語教育には当てはまりません。外国人でも実は子供に慣れていない、教え方が下手という人も少なからずいます。
また、日本人講師の日本語英語の癖が気になる、という方もいますが、最初の英語教室は「英語を好きになってもらう場所」であることを忘れてはいけません。
また、あまりにも緊張してしまう子供には実は日本人講師の方が安心できて、楽しく通うことができます。
先生の人種にとらわれず、子供が楽しんで学習できているか?をよく考えて英語教室を選ぶと、その先の英語学習意欲が損なわれる事がありません。
まとめ
子供はみんな一緒ではなく、それぞれ性格、個性、学習速度、コミュニケーション能力などに差があります。それらをよく観察し、できるだけその子にあった学習方法を選ぶことで、英語の能力の伸び方が変わってきます。
英語教室に向かないと思ったら、家庭教師や家庭学習から始めましょう。そして、英語教室に通わせよう、と決めたなら、ぜひたくさんの教室を見学して子供が楽しいと思える教室を選んであげてくださいね。