子供がどのように言語を習得していくのかを考え、語りかけ、絵本、音楽、DVDなど様々な方法を毎日の生活に取り入れることによって、段階的に英語を学習し、5歳までに幼児用絵本を読むことを可能にします。
子供の言語習得
子育てをしていると自然と親から子供へ「日本語学習の機会」が与えられています。
例えば、産まれてすぐから童謡を歌って聞かせ、絵本を読み聞かせるうちに自然とひらがなに興味を持ち始め、お散歩中に「お花がきれいだね」という語りかけなどをすることにより、子供は日本語への理解を深めていきます。
また、子供は親とコミュニケーションが取りたい、という一心で言語を習得していきます。
抱っこしてほしい、という気持ちを伝えるために、例えば「あっちょ」というような言葉を発し、それを母親が「だっこ」と言い直すことで発音を学んでいき、自分の要求を満たしていきます。
では、これらを英語で行ったらどうなるでしょうか?実はこのような事を英語で行う事は難しくありません。
1日に30分間英語で歌を歌ってあげる、言葉のキャッチボールをしてあげる、絵本を読んであげる等の英語での取り組みを毎日繰り返すだけで、子供はあっという間に英語を口にするようになります。
何から始めればいいの?
<0歳~1歳>
この時期は1日1回、英語で童謡を歌ってあげましょう。1~2週間のサイクルで歌を変えていくとよいでしょう。また、子供と一緒に手遊びや体を使う歌を選ぶと、子供が楽しく歌を覚えられます。
親自身も2週間おきに歌を変えるだけで1年間で24個の歌を覚えることができます。
おすすめの童謡
・Row row row your boat
船を漕ぐ歌です。子供を膝に向かい合わせて座らせて、手をつないで一緒にオールを漕ぐまねをしましょう。
・7 Steps
数を1から7まで数える歌です。数が増えていくときは前向きに歩き、減っていくときは後ろ向きに歩いてみましょう。
その他、Super Simple Songsシリーズには沢山の歌が収録されています。
<2歳~3歳>
この時期には単語を耳で覚えさせていきましょう。
フラッシュカードを使って単語を覚える
タクシーの絵を見せて「taxi」と教え、指をさす。2枚程度から始めて親の言った単語を指さしできるようにする。
折り紙で色を覚える
動詞を覚える
stand up / sit down / turn around / spin / jump / walk / run / roll
親子で「Stand up! Sit down」を言いながら立つ、座るを繰り返しましょう。
かならず親も一緒に体を動かしましょう!
簡単な絵本や幼児用図鑑を読んであげましょう
おすすめ:
I Like It When . . . (Mary Murphy)
Let’s Play (Leo Lionni)
My first Dictionary (DK Publishing)
※すべてアマゾンで購入可能
引き続き童謡を歌ってあげましょう
<3歳~4歳>
フォニックを覚えていきましょう。
まずは基本的なフォニックスのDVD(Leap Frog Letter Factory などがおすすめです)を見せ、親子で覚え歌ってみましょう。
まずはリズムを覚えて、子供が自然と歌いだすまで待ちましょう。
フラッシュカードの種類を増やしていきましょう
色、物、動物などのフラッシュカードでフォニックスの復習をしましょう。
例)DOG ドゥッ、オッ、グッ
童謡を一緒に歌いましょう
文章になっている幼児用絵本の読み聞かせを始めましょう。
その際に、どこにフォニックスが入っているかを子供と一緒に確かめながら読みましょう。
おすすめ:
Learn to Read with Tug the Pup and Friends! Box Set 1: Levels Included: A-C
(My Very First I Can Read)
<4歳~5歳>
ダイグラフを覚えましょう
ダイグラフとは2字1音のことで、携帯アプリ、DVD、ポスター、youtube等でも学習する事ができます。
(おすすめ: Meet the phonics – Digraphs)
フラッシュカードの単語を一緒に読んでみましょう
童謡を一緒に歌いましょう
幼児用絵本を“一緒に”読み始めましょう。
フォニックスとダイグラフが頭に入っている状態で一緒に読んであげると、子供はどんどん単語を読めるようになっていきます。1週間で1冊読む、または毎日1ページ読む、というように目標を設けて英語の絵本を読むことを習慣付けましょう。
インプットとアウトプット
子供が言語を習得するときには、必ずインプット期(英語を吸収する)があり、その後アウトプット期(英語を話し始める)が来ます。なので、リスニングは出来てきたけれど、なかなか英単語を発しない、と思っても焦らなくて大丈夫です。
アウトプットが始まる時期は子供により異なるため、3歳で単語が出てくる子もいれば、5歳まで出てこない子もいます。それは、日本語でも同じことが言えます。
しかし、共通することは、インプットの量が多ければ後のアウトプットの量も多くなるという事です。
まとめ
0歳~5歳までの英語学習項目を行うにあたり、必ず気を付けることは一度学習したことをずっと復習していくことです。
2歳の頃に歌ってあげた歌は3歳では歌わない、という事ではなく、その歌を何年も歌い続けて5歳になっても歌える状態にしておくことが大切です。
また、フラッシュカードやポスター、絵本などは一度購入したらずっと同じ物を読み続けるのではなく、読み終わったら(マスターしたら)新しい絵本を購入し、どんどん単語量を増やしていくと、単語力が増えて英語の絵本が大好きな子供に育ってくれる事でしょう。