将来子供を留学させたいと思っている方へアメリカ大学留学に焦点を当て、実際にかかる費用や、節約できるポイントをご紹介。学費、生活費や宿泊費などを比較し、お金のかからない留学を実現させましょう。
留学を考える
英語が好き、海外が好き、という方の多くが憧れる海外留学。でも、子供を将来留学させるには何をどうすればいいのかわからない、という方がほとんどですよね。そして、実際にかかる費用も全く分からない方も多いのではないでしょうか?
今回はアメリカ大学留学に焦点を当てて低コストでの留学生活実現させるには何を考えてどうすれば良いのかをお伝えします。
実際の費用を考える
まず最初に考えるのは、いくらかかるのか?ではないでしょうか。
斡旋会社について
多くの斡旋会社は留学希望者から手数料を取って会社を運営しています。
では、もし自分で留学の手続きができたらこの莫大な手数料を払わなくてもいいのではないでしょうか?
もしくは、申込書を代筆してくれるサービスだけを業者に頼んで、後の書類(健康診断書、高校の卒業証明書など)は自分で郵送するなど、自分でできるところは自分で頑張ってみてもいいかもしれません。
また、斡旋会社によるキャンペーンなども見逃さないようにしましょう。
いずれにせよ、大学留学をするにはTOEFLを受けて各大学の指定する点数を取らなければならないので、その英語力があれば申込書を書くのは難しくありません。
自分で大学に入学申し込みをする
多くの大学は9月入学になりますので、遅くともその年の2月までには手続きを開始する必要があります。
大学によってはもっと前に手続きが必要になりますので、各大学のホームページをよく見る事が大切です。
しかし、英語のサイトなんてどこを見ていいのかわからないですよね。
ほとんどの大学のインターネットサイトにはかならず「Admission」というボタンがあります。
そこをクリックし、「International Students 留学生用」を探し出し、「Application」に行くと、申し込み方法や必要書類がダウンロードできるようになっています。
留学生を受け入れている大学には必ず留学生専門のアドバイザーがいますので、困ったときにはメールを送りアドバイスを求める事も出来ます。
最初から難しそうだからできない、と諦めるのではなく、自分でやってみてできなかったら業者にお願いしよう、という気持ちも大切です。
学費について
アメリカの大学には公立(州立)と私立があります。公立の場合の留学生用の学費はその州にもよりますが、年間100万~150万ほどです。
私立の場合は最低でも年間200万以上、である事が多いようです。
これらは学費なので、割引などは出来ませんが学費を免除してもらえる「奨学金」を利用すればかなり費用を抑えられます。
一般的な奨学金は各学部の掲示板などに張り出されていることも多く、「○○奨学金 年間40万」というように個人や企業からの奨学金(返済不要)制度に申し込み、面接や論文などそれぞれに定められた課題をこなすことで奨学金制度を受ける事ができます。
実際に、4つの奨学金制度に申し込み、年間の学費が1万円だったという生徒もいるくらい、アメリカでは奨学金制度が当たりまえになっています。
また、大学の規模(コミュニティカレッジ、総合大学)によっても学費が変わってきます。
一般的にはコミュニティカレッジの方が学費が安い傾向にあります。
生活費について
分かりやすく日本国内に置き換えるとすると、例えば東京のおしゃれな地域にある私立の大学に、おしゃれなマンションを借りて、おいしいものを食べながら学生生活を送ると、どれだけお金があっても足りません。
逆に、田舎の国立大学に通い、安いアパートに暮らし、自炊を基本として生活していくとかなり節約できる事になります。
アメリカでも日本と同じく都会と田舎の生活費の差は大きいのが現状です。
以下は実際に知り合いの大学生(男)が都会で留学をしていた時に実際にかかった金額です。
<都会> 1か月にかかる費用
家賃 11万
食費 4万
光熱費 1万
その他 3万 (お小遣い、携帯、保険、洋服、交通費など)
都会で生活していくには学費の他に20万弱のお金を想定しておかなければなりません。
では、田舎ではどうでしょうか。
<田舎> 1か月にかかる費用
家賃 4万円
食費 4万円
光熱費 1万円
その他 2万円 (お小遣い、携帯、保険、洋服、交通費など)
食費や光熱費など、個人の努力で削れるものもありますが、やはり一番大きな出費は家賃でしょう。
そういった面からも、費用を抑えるためには田舎の学校を選ぶことをお勧めします。
また、アメリカの学生の間ではルームシェアという考え方が定着しています。
一つの家を数人でシェアする、アパートをシェアすることで、家賃を半分に抑えられますし、光熱費も安くなります(基本料金を住んでいる人数で割るために安くなる)。
また、大学がホームステイを斡旋している場合もあり、ステイ先によっては朝ごはんや夕ご飯を用意してくれる場合もありますので、アパート、ルームシェアなどの費用と比較して、節約できる方を選ぶと良いでしょう。
このように、場所や住み方の工夫をすることで費用を半分に抑える事ができます。
アルバイト制度
アメリカでは留学生がアルバイトをすることは基本的に禁じられていますが、大学のキャンパス内に限りアルバイトが許可されている場合があります。
これは、大学の規約にありますので、留学生を管理している事務所に行き、確認をする必要があります。
勉強に支障がない程度に週に数時間働くだけでも食費の足しになります。
渡航費
実は、留学をするのに結構お金がかかるのが渡航費です。
最初に渡米する時だけではなく、夏休みなどに日本に帰国するだけでも往復で最低10万円くらいは見ておきたいものですが、これを無料にする方法が「マイレージを使う」という方法です。
留学先が決まったらどの会社の飛行機によく乗りそうか?を考えてその会社のマイレージ付きクレジットカードを作っておきましょう。
アメリカはカード社会ですので、ほとんどの店でクレジットカードが使えます。
日本にいる家族も留学生本人も家族カードで契約し、マイレージをためて渡航費の変わりに使いましょう。
マイレージが足りない場合は、アメリカ国内でのみ購入可能の学生割り引き格安航空券がネットなどでも販売されていますので、日ごろから各企業の格安チケットを調べておくと良いでしょう。
まとめ
留学をするにはある程度の出費が必要不可欠ですが、留学場所や工夫次第で節約できるのも事実です。留学するまでにできるだけ英語力を伸ばしておくことで、留学手続き費用が掛からなくなりますので、まずは子供のうちから英語に力を入れておくことをお勧めします。