タラバガニとズワイガニの違いが知りたい!美味しいのはどっち?

今回はタラバガニとズワイガニの違いについて気になったので見ていきます!

知っているようでよく分かっていないタラバガニとズワイガニの違い。結局知りたいのは「美味しいのはどっち?」というところですね。

比較から特徴を知って、ぜひ美味しいかにを食べましょう~。

 








タラバガニとズワイガニの違いとは?

タラバガニは英語でKing crab、ズワイガニは英語でSnow crabまたはQueen crabと呼ばれています。

 

タラバガニは、十脚目、ヤドカリ下目でタラバガニ科タラバガニ属の甲殻類の一種です。

十脚目ということで本来はハサミの部分を含めて10本の脚があるのですが、一番下の脚はとても小さくて甲羅に隠れているということ見た目には8本脚です。

蟹の代表的な種類なのに、生物学上はヤドカリの仲間になるのですね。

 

ハナサキガニやアブラガニも、タラバガニ属に入りますが、近縁種ということでタラバガニと表記することは日本では禁止されています。
主にオホーツク海など北海道を中心に漁獲することができます。

蒸したり茹でたりすることが多く、生ではややうま味が薄くなります。また、タラバガニのカニミソは生臭さが残るために基本的には食べられていません。

 

オスが特に高価となり、甲羅が20㎝以上になるには16年以上もかかるのだそうです。

 

ズワイガニは十脚目ケセンガニ科に属していて、見た目にも10本の脚が見つけられます。

「ズワイ」は細い木の枝を表す言葉が語源となっていて、言葉通りタラバガニに比べると細い足が特徴です。

オスの方が特に大きいので同じズワイガニでも性別によって別の名前が付けられていたりします。

「エチゼンガニ」「マツバガニ」はオスのズワイガニで、メスは「メガニ」「オヤガニ」「セイコガニ」とも呼ばれます。

山口県より北の日本海や、東北の北太平洋、オホーツク海の砂泥底に生息します。

親ガニになるまでは約10年かかり、オスのズワイガニは11年で甲羅が9㎝ほどに成長します。

ズワイガニも塩ゆでや蒸し蟹として食べられるほか、新鮮なものは生でお刺身で食べたり、カニみそも食べられます。

タラバガニ ズワイガニ
英語 King crab Snow crab
生物学上の分類 ヤドカリ ケセンガニ
見た目の脚の数 8本 10本
カニみそ ほとんどない 美味しい
刺身 薄味 美味しい
脚の大きさ 太い 細い
甲羅 大きくてとげとげ 小さくてツルツル
価格相場 2,000~10,000円 1,000~5,000円

 





タラバガニとズワイガニの違いで美味しいのはどっち?

どちらも美味しいのですが、食べ方によって選びましょう!

タラバガニは脚が太いし大きいのが特徴なので焼きガニや蒸しガニ、カニしゃぶで食べるのに向いています。

一方ズワイガニは、カニ本来の甘みやうま味が強いので、カニ刺しや甲羅焼き、脚が大きければカニしゃぶにも向いています。ダシも出るのでカニ鍋やカニ雑炊でもいい味が出ます。

 

見た目が大きくたっぷり食べたい場合はタラバガニ、カニの味を楽しんで甘みやうま味を味わいたい人はズワイガニを選ぶといいですね。

 

タラバガニとズワイガニの値段の違いは?

上記の表にも記載しましたが、比較するとタラバガニが値段は高いです。

大きさも関係しますし、身が多いので可食部が多いというのもありますね。

食べられる部分だけ同じグラムで換算すれば、ズワイガニの方が高くなります。高級なのはズワイガニでしょう。

 

しかし何といってもタラバガニの方が人気です。

大きいから見た目に豪華になりますし、「カニ食べた~」と満足感があるのはやっぱりタラバガニですね。(ヤドカリの仲間かどうかはおいといて)

よく似ていて同じタラバガニ属の「アブラガニ」は、日本では2004年に偽装表示などで問題になりました。

 

それまではアブラガニも「タラバガニ」と表示しているところが多くありましたが、現在は「タラバガニ」「アブラガニ」と分けて表示されています。

あまりにも安いタラバガニがあったら、もしかしたらアブラガニなのかもしれないので気を付けた方がいいかもしれませんね。

 

どっちにしてもお得に美味しいカニが食べられればいいのですが、表示を偽っている物を販売しているのは購入したくはありません…。

どうせなら「アブラガニ」と大きく表示されているものをお得に買いたいです。

 

タラバガニの旬の時期は冬じゃなかった?

寒くなると「カニが美味しい季節になってきたな」と勝手に思っていましたが、実はタラバガニの旬は4~5月が一年の中で一番甘みが出るシーズンなのだそうです。

そもそも「タラバガニはカニではない」と言ってしまうと元も子もありませんが…。

しかし、主に漁がおこなわれているオホーツク海のロシア産では一年中仕入れているようなので、一年中、旬だといっても良さそうです。

 

冬やお正月は需要が高まりますから値段も上がってしまうのですね。

お得に食べたければ冬以外の季節に購入しましょう。

(冬が旬で他の季節は高いのだと思っていました…)

 

ちなみに冬に収穫されたタラバガニは、脱皮した直後のため殻が固くなる前で身が引き締まってプリプリ感が増しているのだそうです。

 

 

タラバガニとズワイガニの違いが知りたい!美味しいのはどっち?のまとめ

タラバガニは大きい代わりに味は薄いという話もありますが、確かに少々たんぱくな味ではありますけど、身の詰まった美味しいタラバガニも多いです。

 

それに個人的にはカニの代表と言えば「タラバガニ」だと思っているのでテーブルにタラバガニの脚が山盛りになっているのを見るとテンションが上がります♪

ぜひ、美味しくカニをたっぷり堪能してください!